日大 森林利用学研究室 教育情報

必要な教育

 

 森林資源科学科の研究室は、環境、生態、植物、微生物、保全、砂防、利用、機械、林道、動物、昆虫、キノコ、木材、化学、工学、バイオマス、経営、林政など実に多様なキーワードが並びます。研究室選びの決め手は学生により千差万別、いろいろあるでしょう。森林資源科学科で学ぶ皆さんは、国内外の森林・林業・木材産業が現状どのような状況に置かれているのかを先ず理解して欲しいと思っています。その上で今何をすべきかを考えていただきたいと思います。ひところ、環境保全が叫ばれ過ぎ、木を伐ることは伐採悪とまで言われたことで、国内の木材生産そのものが停滞してきました。そのため、海外から大量の木材輸入を余儀なくされ、その結果、世界から批判の矛先にされました。木をみて森を見ず、狭い範囲でものを見ないで、先ずは全体を理解することが重要です。その上で、今すべきことは何か、また将来自分がすべきことは何かを見極め、それに役立つ研究テーマ選びをして欲しいと思います。同時に、研究室の卒業生や先輩諸氏がどのような研究を行い、現在社会でどのような活躍をされているのか、研究がどう役立ったのか等も研究テーマ選択や研究室選択時の判断材料にされると良いと思います。自分がやりたい研究かどうかも重要ですが、これは二の次で良いと思います。肝心なことは、研究室の教員が学生にどう向き合っているか、直接研究室を訪問し、教員とじっくり話し合うことも必要です。


学部3年次

 

特別演習Ⅰ:3年次より学生は、それぞれの研究室を選択し、研究室ごとに少人数の教育研究指導を受けます。森林利用学研究室では2名の教員スタッフが、各学年それぞれ10名前後の学生を指導します。3年次学生へは、前期に森林・林業の大きな流れの理解を目指し、林野庁が発行する森林・林業白書を全員で分担し、関連する事項を含め詳細なパワポによるプレゼンと討議を行います。厳しい質問や意見にも対応できるよう、真剣に取り組みます。森林・林業の概要を掴むことができると同時に、公務員採用試験対策にも役立ちます。

 後期には、前期に担当した森林・林業白書の項目に関連する分野や自分の興味ある分野について関連する文献検索をはじめ、翌年度の卒業研究に向けた基礎調査を行います。3年生の皆さんは、これまで検討してきた、あるいは興味あることに対して積極的に取り組む姿勢を持ってください。その中から、問題点を発見して、解決の糸口をみつけ、適切なしかも正確な調査や実験を行い、得られたデータや結果を客観的に、しかも冷徹な解析を行い、飛躍のない、議論の展開を行い、最終的に、最初の問題定義したことへ対応している結論を見出してください。


学部4年次

 

卒業研究:3年次後期にほぼ自分の卒業研究のテーマを決めます。そのテーマに関連する専門分野について研究します。毎週開講の特別演習Ⅱにおいて、1週間の研究の進捗状況を報告します。ここでも教員からの厳しい質問と優しい指導により、着実に研究を遂行できます。卒論の評価はどれだけの時間をかけ、主体的にかかわってきたのかが、出来栄えに反映します。したがって卒論は、問題発見や問題解決へどれだけ積極的に取り組め、客観的な主張の裏付けがなされているかなどが評価の決め手となります。具体的には、先行研究が十分か、論拠は集められているか、データは確実に収集され緻密に分析されているか、議論の展開に飛躍はないか、結論は最初の問いに対応しているか述べられているか、何が明らかになったのか、何がまだ明らかになっていないのか、今後の問題は何かが明確か、オリジナリティーや新たな知見が述べられているか、などが求められます。


大学院

 

 博士前期課程では、森林の造成と管理、および収穫等の生産基盤に関する課題と、これらに関連する効率的作業法等について講義及び研究指導を行います。特に森林資源生産に必要となる情報管理法、森林に関する国際的にまた地域的に様々な観点からの持続的生産管理法、森林生産現場における技術的生産管理法などに関する研究手法の指導を行います。一方博士後期課程では、森林資源生産の硬度化を目標に、森林施業管理、造成保育や伐木運材などの作業や機械のシステム化、ならびに高性能大型機械導入に関わる林道などのインフラ整備などを講義します。またこれらに関する理論および実際的な技術などについて指導します。  したがって、基礎学力があり、研究心旺盛で、タフな精神力、研究推進能力の高い学生は大学院進学も一つの道でしょう。博士後期課程は、学術論文を作成できる能力の高い優秀な学生が進みますが、選ばれた学生は、覚悟を決めて進んでください。