最近の調査


冬季間の演習林管理はスノーモービルを使用します
冬季間の演習林管理はスノーモービルを使用します

 演習林調査

 平成28年度より新たに3年間計画で「八雲演習林の動植物並びに森林資源量調査」を開始しました。学部の大型学術助成金に採択され、学科を超えて関係する総勢13名の本学部の研究者(研究代表者:井上)によるプロジェクト研究です。調査対象範囲は実に広く、野生動物、昆虫、樹木、キノコ、鳥類、両生類、魚類相調査をはじめ、演習林のバイオマス資源、CO2 吸収と固定量、崩壊地の土砂移動量に関する調査、間伐作業の効果測定、演習林が地域へ果たす役割など実に幅広なテーマについて調査研究を進めているところです。初年度の研究成果は、本年2月11日に八雲町主催の木育関連イベント会場へポスター掲示にて紹介しました。

 2年目の平成29年度はいよいよ本格的な調査を進めながら、「かがやく八雲演習林」の著書の出版を計画しています。学生の実習テキストとして、また研究成果の紹介、さらには地元八雲町の関係者にも執筆を依頼しているところです。素晴らしい著作になるよう全員で取り組む予定です。発行までしばらくお待ちください。


八雲演習林の風倒木被害調査

八雲演習林の風倒木調査(2017年度の調査)

 

 風倒木の被害は、複雑に折り重なる場合も有り、処理作業となる伐木造材作業を慎重にしなければなりません。したがって、通常の伐木造材作業と作業工程はもちろん異なり、その功程も大きく異なることが予想されます。どの程度異なるのかを調査し、併せて、対象木をどのように有効利用できるのかも検討課題です。木材として利用できるのかできないのか、その判断基準は何か、利用できない木材の取り扱いをどのようにし、有効利用できるのか、コストはどのくらいかかるのか、多くの検討課題があります。一方処理後の林地をどのように再生させるのか、経費の掛かるとされる造林作業を旧来の方法で行うのか、あるいはポット苗作業に移行するのか、その場合の経費がどのように試算され、実際との比較検討なども研究対象となります。被害を受けた大学の演習林は、早期に回復復興させて地域のモデルとなり得る必要があると思います。被害調査を実施し、その結果が判明したら、次はその処理を十分検討し、その結果実行すべき事業計画を練り、遅滞なく事業の遂行につなげる必要があります。これらの計画事業が次のステージへつながる処置を熟考しなければなりません。