日大 森林利用学研究室 研究情報

森林利用学研究室の研究概要

(1)林業機械作業システム: 

 コストパフォーマンス、作業の安全性を保ちながら、最大収益を上げるための作業用機械の配置とその組み合わせを最適にすることを求めます。 

(2)適正な林道路網と作業の効率化:

 林業作業用機械を効率よく稼働させるためには、作業現場へのアプローチや現場から山元土場や中間土場への効率的で適正な林道路網配置の検討が必要です。 

(3)安全な労働作業管理:

 自然条件の厳しい現場で、重い木材をを林内から運び出す林業作業は労働災害が多く発生します。重筋労働から精神的労働への労働の質的変化による労働災害を見逃すわけにはいきません。 

(4)バイオマス資源の有効利用:

 林地残材、未利用間伐材の有効利用のために、どのような伐出作業システムを採用するか、使用する林業機械の選択を如何にするかが、作業効率や搬出コストに大きく影響を与えます。

 

森林利用学研究室のフィールド調査や実験 


研究への足がかり

 

 研究室学生の皆さんは、これまで検討してきたことや興味あることに対して積極的に取り組む姿勢を心がけてください。その中から、問題点を発見して、解決の糸口をみつけ、適切なしかも正確な調査や実験を行ってください。そして得られたデータや結果を客観的に、しかも冷徹な解析を行い、飛躍のない、議論の展開を行いながら、最終的に最初の問題定義したことへ対応している結論を見出してください。したがって学生の皆さんは日頃より 興味あることを多く持ち 不思議に思うことに多く触れ ③関連する文献や書物を沢山読み ④不思議を解決するために役立つことやその方法は何かを考え ⑤不思議に対する仮説を複数考え ⑥調査や実験では多くの正確なデータを収集し、冷徹に処理し ⑦さらに論理的展開により、客観性を持たせ ⑧最終的には学会等へ発表するなど、取りまとめてプレゼンする癖をつけてください。以上8項目がすべてではありませんが、調査研究のきっかけにしてください。

 


研究の評価

 

 卒論の評価は、自分が主体的に行った一連のプロセス(問題発見、問題解決への取り組み)にどれだけ積極的に取り組んだかが問われ、加えてオリジナリティ、客観的な主張の裏付けがなされているかなどで評価されます。具体的には、先行研究が十分か、論拠は集められているか、データは確実に収集され緻密に分析されているか、議論の展開に飛躍はないか、結論は最初の問いに対応しているか述べられているか、何を明らかにしたのか、何がまだ明らかになっていないのか、今後の問題は何かが明確になっているか、さらには新たな知見が述べられているか、などが研究の評価ポイントになります。 


森林利用学研究室の最近の卒論テーマ

2016(平成28)年度

(修士論文)

(労働科学)チェーンソー伐倒作業における動作分析の結果から見た筋負担・心拍数・体温変化

(卒業論文)

 (地域連携)八雲演習林での木育活動が地域の活性化に果たす役割

 (家具産業)日本の伝統家具の歴史と現状―旭川家具の事例-

 (労働科学)夏期のチェーンソー伐倒作業を想定した熱的負担の研究

 (地域連携)地域の違いが森林レクレーション施設の利用者に与える影響

 (労働科学)チェーンソー作業時の傾斜および作業姿勢の違いによる筋負担

 (環境科学)明治神宮の森―造営から約100年間の林相の変化―

 (原発汚染)放射性物質に汚染された原木の有効的な除染方法について

 (労働科学)かかり木に関連した労働死亡災害における基礎的研究

 (環境教育)専門高校における職業教育の充実について

 (木材流通)東京都多摩認証材の最近10年間の動向について

 (木育活動)八雲演習林における木育活動と森林環境教育の実践

 (森林管理)日本の森林管理におけるドローンの可能性

 (森林管理)ドローン無料ソフトウェアによる森林の管理・計測

 (環境管理)「しげまるの森」設置に関する利用の現状と今後の展望

 (地域連携)都市近郊林における森林ボランティアの在り方―NPO法人相模原こもれびの事例―

 (バイオマス)間伐材等を燃料とした木質バイオマス発電の現状―宮城県気仙沼市の事例―

2015(平成27)年度

(卒業論文)

(労働科学)作業時における音環境の影響~大学生を対象とした実験~

(木材流通)木材市場における取扱量の変化について~大径材の動向~

(労働科学)歩幅が下肢に与える筋負担の違いについて

(労働科学)登山時のストック使用の有無による筋負担への影響

(労働科学)昭和63年以降の林業労働災害の現状と今後の安全対策に関する研究

(林業機械)フォワーダによる集材作業の調査と最適な作業効率の検討

(基盤整備)四万十式作業道における土壌支持力と植生の変化

(木材流通)木材価格の季節変動分析

(地域産業)愛媛県大洲市におけるシイタケ生産の現状と今後

(林道管理)作業道作設後における時間経過に伴う変化と影響

(労働科学)森林が人体に与える療法的効果について

(労働科学)天候の違いが散策者に与える生理的及び心理的影響

(地域連携)南会津町における林産物の利用と安心安全なキノコの供給

(原発汚染)福島県における放射性物質の現状と今後の展望

(労働科学)室内空間における樹木の香りによる生理的・心理的指標の変化

(山村振興)愛媛県大洲市における廃校を活用した山村振興の可能性

2014(平成26)年度

 (卒業論文)

(地域連携)藤沢市との域学連携による剪定枝の高度利用

(林業教育)専門高校における職業教育の充実に関する研究

(森林管理)日本の森林管理におけるドローン利用の可能性

(演習林)君津演習林ほ小班の皆伐にかかる費用の算出と演習林全域への作業道開設の計画

(演習林)八雲演習林の未利用木質バイオマス資源の有効活用が地域に果たす役割

(演習林)八雲演習林における木育活動の実践が地域に果たす役割

2013(平成25)年度

(修士論文)

(作業システム)生産規模の違いが作業功程に及ぼす影響

(労働科学)生体負担からみた防護服に関する研究

(卒業論文)

(演習林)林地におけるATV(四輪バギー)の走行実験- 性能・効果・走行感の比較林地への影響評価

バイオマス)ペレットストーブの普及率向上に向けての取り組み事例研究

(バイオマス)静岡県駿東郡小山町における間伐材及び林地残材の利活用に向けた課題

(作業システム)高性能林業機械の導入による労働生産性に関する研究

(労働科学)筋電計・サーモグラフィを用いた歩行による負担評価

(木材流通)木材利用ポイント事業に関する研究

2012(平成24)年度

(演習林)水上演習林放射線量調査

演習林)八雲町を活用した新しいフィールド実習プログラム提案

(労働科学)筋負担から見た防護服の在り方に関する一考察

(労働科学)履物の違いによる足への負担に関する研究

(木材流通)国産材の輸出動向に関する調査研究

(路網整備)森林作業道の普及に向けた都道府県レベルでの取り組み

(バイオマス)木質バイオマスの熱利用を普及させるのに適した補助制度とは

情報管理)GPSカメラを用いた地図作成マニュアルの考案と森林分野への適用の可能性

(作業システム)機械化林業における間伐作業の生産性に影響を及ぼす因子

2011(平成23)年度

(間伐作業)日本大学八雲演習林における効率的な間伐作業システムの検討

(作業環境)チェーンソー用防護服と身体的負担について

(環境教育)小学校社会科教科における環境教育の取り扱いの変化に関する研究

(樹木図鑑)The World Encyclopedia of Trees -世界の樹木図鑑-

(公園調査)県立観音崎公園の現地調査に基づいた紹介冊子の作成

(間伐作業)我が国における間伐作業システムの現状と生産性向上に向けた課題

(間伐作業)日本大学北海道演習林における間伐作業のCO2収支と路網開設の効果

バイオマス)わが国にける木質系バイオマス利用の現状と普及に向けた課題

(温暖化対策)J-VER 制度による八雲演習林の新たな活用の検討

(森林認証)SGEC森林認証システムにおける審査結果の傾向

(産地認証)かながわ県産材認証制度の仕組み地産地消の効果

2010(平成22)年度

(作業環境)構造理解を目的とした学生のためのチェーンソー分解・組立マニュアルの作成

環境教育)周辺環境が児童の樹木の知識に及ぼす影響

(丹沢大山再生)西丹沢の森林再生を目的としたタケ柵の効果

(木材流通)北洋材の需要動向

(環境教育)高校生が求める体験学習の立案と検討

(森林利用)森林セラピーの現状と課題

環境教育)児童のための樹木図鑑の作成

(木材利用)木製ヨット(国際スナイブ級)の作成-木造艇とFRP艇の違いについて-

(情報調査)新聞記事に見る環境関連用語の変遷

2009(平成21)年度

(環境教育)小学校で行う環境教育としての子ども樹木博士の可能性

(林業教育)森林ボランティア活動への参加から考える今後の森林活動のあり方

(丹沢大山再生)丹沢大山の森林再生-クワとコナラの人工植栽と自然植生との成長比較からの検証-

(丹沢大山再生)より簡単なシカ食害対策-安価で設置しやすい食害対策の効果検証-

(環境教育)森林環境教育の実践事例の分析に基づいた新しいプログラムの提案

木材流通)木材と農産物の流通の比較

意識調査)森林と生活に関する世論調査における世論と森林学科の学生との意識の違い

丹沢大山再生)階段の高さ・坂の傾斜から見る丹沢登山道の現状

(木材流通)甲賀市信楽森林組合、松坂飯南森林組合の販売加工事業における好調要因

(地域活性化)林業・観光・定住から見る山村振興の方向性

(林業就業支援)林業見学・交流ツアーから見える林業就業のあり方

環境教育)環境教育に対する児童の反応と親が求めるもの 


森林利用学研究室のこれまでの研究報告等

教員の研究業績等はこちら(井上):(吉岡):


森林利用学研究室の最近の研究報告